鉄棒

nanbo62003-12-11

 逆上がりができない子は,6年生にもなると逆上がりの練習はしたくない。そりゃあ,そうでしょう。できないのを見られるのは嫌なものである。でも,ボクらには,もうあまり時間がないので,やらせることにした。どこかに,やっぱりできるようになりたいという気持ちがある。なんとなく放課後も鉄棒につかまるようになった。この人数だからなんとかなるが,40人いたら子ども同士で勝手に上達するのを願うだけだろう。たかが逆上がりだが,克服できるコンプレックスは一つでも捨てさせたいと思う。しばらくやるだけで,後まわりやともえ(腹を鉄棒につけない後まわり)がきれいにできる子が増えてくる。こちらの指導法も大切だが,教室内や学校内にブームや「のり」を生み出すことは,とても重要である。かくいうボクも教員になってから一輪車を練習した。1週間,放課後に毎日,練習したものである。どうしても,がむしゃらにやる時間も必要である。できるだけ,そこにつきあってやれる時間を作るようにしている。担任がいると練習するタイプの子と勝手にうまくなっていく子がいる。必要としてくれる子には必要な存在でいたいものだ。