うんこの主は？

　南保小学校の正面玄関にうんこがあった。とはいっても，石の階段の縁に，遠慮してしたようにも見えるが，モノはでかい。校長が「うんこがあった。」と言われるので，デジカメを持ってダッシュした。うちの学校は，だいたいがこんな感じである。うーん，何だろうと悩んだ。小粒はウサギやカモシカのそれに似ているが，それらが一体となってされたような形状である。あまり見覚えのないタイプ。
　結論的には，やはりウサギだった。カイウサギの本種アナウサギである。ウサギは大別して，ノウサギ（野性）とペットのカイウサギに分かれる。カイウサギはアナを掘るアナウサギの改良である。ノウサギは普通，穴を掘ることなく茂みに隠れるだけで，逃げ続ける動物である。学校で飼っているウサギのウンコとは違って見えたが，粒を固めてウンコをすることもあると本にあった。天敵が多いノウサギは，ゆうゆうとウンコをしているひまもなく，よく走りながらウンコをする。だから，こんなに大きなウンコをするのは野性種ではなく，ペットのウサギなのである。しかし，学校のウサギは現在１羽だけ，もうすぐメスが２匹やってくるが，近くに逃げ出したウサギでもいるのであろうか。
　冬になって，サルもたくさんやってきている。もうすぐ，動物の足跡と落とし物に出会える季節である。リスも姿を見せるだろう。こういうのは，いまや貴重である。今年の冬もたくさんのウンコを見ようではないか。