卒業の歌練習が始まっています。

nanbo62004-01-30

思春期には歌が歌えなくなります。正確に言うと,歌わなくなります。今までも卒業式前に,堂々と前を向いて,育ててくれた親を安心させるためにも,歌おうよといった「技」を駆使してきたことを思い出します。
うちの教室も5年生の時は大きな声で歌っていたのに,6年生になったらあまり歌わなくなりました。発達としては,正常です。
いつだったか,ある中学校の運動会を見ていて,中学生が校歌をほとんど歌わず,演奏だけが大きかったのを観ました。一昨年見に行った小学校のコンピュータを利用した音楽の授業では,コンピュータの設定は素晴らしかったけど,子どもたちはしらけた顔をして歌わなかったのです。そうだよなと自分の子どもの頃を思い出しました。中学生だから,小学校6年生だからと思うのですが,意外に堂々と歌う学校も多くあるのです。大事なことを間違えていないのです。
高校中退者や全国の強者が集まる「自由の森学園(高校)」の卒業式は,ピアスで金髪の子もいるし,自由服で格好も個性的なんだけど,やんちゃな顔をしながら歌は堂々と力一杯歌うのです。その後もマイクに向かって,堂々と自分の考えを話すのです。まさに自由。いや,本当の自由というのはこういうのでしょう。ただぐれていく自由ではなくて,自己表現のできる自由を子どもたちは認識しているのでしょう。
歌ぐらい,本気で歌える卒業式に向かいたい。思春期はつっぱって当然。でも,つっぱる方向を間違えてわがままで終わらないように。
自由の森6年教室を目指しているのかもしれない。唇に歌を,心に太陽をですね。
小さな事にはこだわらず,大事なことに本気でこだわってほしいな。
いよいよ卒業が見えてきました。