かつての6年生

nanbo62003-12-29

 今は22歳になった,かつての6年生から夜10時に電話が入る。「黒部で飲んでます。20人中14人います。」という内容。何のことはない,今から飲みに来いというものだ。前任校の愛本小学校の生涯2回目の卒業生の20人。そういえば28日にって随分前に電話があったんだけど,流れたのかなぁと思っていた。「もう少し早く連絡くれよー。」と思ったけど,どうやら幹事のタツル(東大の大学院に進学が決まったらしい)が学会の発表の論文が間に合わなくて,帰省していないらしい。女房に叱られながら,タクシーで黒部に向かう。
 6年生を担任すると,こういう「いいこと」がある。22歳か。成人式に会って以来である。
 ちょうど大学生は卒業の年で帰省も多い。まだ,帰省していない子(もう大人だが)以外は,全員来ている。美容師のジュンヤも富山での仕事を終えて,11時に到着。順番に話をして,楽しい時間だった。結婚式に出たアヤ(人生2回目の主賓で挨拶させられた)は,2人目が生まれたそうで,1歳と2歳のママ。「たいへんだろう?」というと,「ううん,楽しい。久しぶりに飲みに来た。」と言う。そういえば,アヤは苦労を苦労と思わない子だった。「おれ,がんばっとる。」という双子のカツヒコに,「俺も‥‥。」とは,言えなかった。
 一つの小さな教室では卒業後,けっこうみんな別れ別れになるのだが,この学年はずっと連絡を取り合っている。アスカなんて卒業後に上市に引っ越したのに,当然のような顔をして騒いでいる。ちゃんと飲まずに車を出すやつが社会人の中で決まっていて,愛本や浦山まで3回も往復しているやつもいる。みんなキラキラしていた。
6年生の10年後であった。タクシーで往復したが,楽しかった。